S-アリルシステインの抗酸化作用
Q S-アリルシステインって何?
S-アリルシステインには、日常生活における一時的な疲労感を軽減する機能がある事が報告されています。
S-アリルシステインの抗酸化作用によって自律神経が調整され、 疲労感の回復を促進する機能が報告されています。
また、S-アリルシステインを1日2mg摂取した研究で、疲労感の回復が報告されています。
S-アリルシステインは体にとどめておくことができません
S-アリルシステインは、一度にたくさん食べても排出されてしまいます。
そのため、必要な分を毎日少しずつ摂り続けることが大切です。
マウス実験では、摂取したS-アリルシステインは代謝されたのち、最終的にはそのほとんどが尿に排出されると報告されています。
たくさん食べても必要以上は排出されてしまうため、1日に1~2片(7~15g)がおすすめです。
毎日コツコツ続けることが大切です
摂取2日程度で、S-アリルシステインは 血中から無くなることが示唆されています。
少しずつを毎日続けることが大切です。
S-アリルシステインの血中濃度ピークは 摂取30分~2時間程度でした。
24時間後には血中濃度は低下していました。
血中のS-アリルシステイン濃度が0になるのは摂取33~46時間後と推測され、摂取2日程度で血中からは無くなることが示唆されました。
- S-アリルシステインは、イオウを含む無臭のアミノ酸(有機化合物)です。
- 揮発性ではなく、親水性という水に溶けやすい性質を持っています。
- 強い抗酸化作用を持っており、複数の機能性が報告されています。
QS-アリルシステインが「疲労感軽減」にどの様に作用しているの?
研究では、S-アリルシステインの抗酸化作用によって、自律神経機能の調節をしていることが示唆されています。
休息期であっても、疲労状態では副交感神経が上昇しないことにより、 交感神経優位になることが報告されています。
S-アリルシステインを摂取している被験者は、運動負荷活動後の活動期に有利な交感神経優位な状態にあり、 更に回復期には休息に有利な副交感神経優位な状態にあることがわかりました。
この結果から、S-アリルシステイン摂取により、それぞれの状況に適した自律神経機能の状態に調節されていることが示唆されました。
<参考文献(研究論文)>
- 「S-アリルシステインの身体的な疲労軽減効果―ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験―」高柳勝彦 他(薬理と治療 vol47 no.4 2019)
- 「熟成にんにくエキス含有食品摂取による睡眠の質向上効果および疲労軽減効果に関するメカニズムの研究―ランダム化二重冒険プラセボ対照並行群間比較試験―」松井颯 他(薬理と治療 vol50 no.4 2022)
2006年のマウス実験でわかったこと
マウスの腫瘍に対して、黒にんにくの抽出物は抗腫瘍作用に優れている
本研究では、熟成黒にんにく抽出物(遠心分離機・凍結粉砕したもの)を使用する。
黒にんにくにおいてS-アリルシステインは大幅に増えました
- 熟成した黒にんにくは、アミノ酸(特にシステインや、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、バリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸)の量が大幅に増えました。S-アリルシステインも大幅に増えました。
- 黒にんにくにおける最も重要な有機硫黄化合物は、水溶性のS-アリル合成物と考えられます。
酸化防止効能
黒にんにくの抽出物は酸化防止効能が大幅に増え、その活性は生にんにくの2.5倍になります。
抗腫瘍活動
マウスの腫瘍に、黒にんにくの抽出物を注射する3回目の治療後、治癒率が50%になりました。
完治しなかったマウスも、治療を受けなかったマウスに比べると、腫瘍は半分の大きさにまで抑えられました。
それに対して、生にんにくの抽出物は、腫瘍のあるマウスを治癒できませんでした。
黒にんにくと生にんにくの抽出物の治癒の差は、熟成した際に著しく増加するS-アリルシステイン量の差に影響していると考えられます。
腫瘍細胞に対する細胞毒性検査
黒にんにくの抽出物には、腫瘍に対する毒性は明らかになりませんでした。
したがって、抗腫瘍活動における免疫組織増進などのその他の作用が存在すると考えられます。
<参考文献>
「マウスの腫瘍に対して、加工された黒にんにくの抽出物は抗腫瘍作用に優れている」
弘前大学医学部保健学科 佐々木甚一
有限会社天間林流通加工 町屋栄之介 他
「アホ熟丸」は1片(約7g)に
S-アリルシステイン2mg含有しています。
※自然のものですので含有量には個体差があります。
日本食品分析センター調べ
S-アリルシステイン 0.31mg/g(3回繰り返し試験)
あほやにんにく堂の黒にんにく「アホ熟丸」
いつものコーヒーをアホベイス珈琲に!